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【日曜安全保障】新型コロナ猛威の中 米中けん制 能勢伸之解説委員

日本を取り巻く安全保障問題を、わかりやすく深堀りしていく、「日曜安全保障」。

「新型コロナウイルス流行! その最中に見えた中国軍の実力」

竹内友佳キャスター「新型コロナウイルスをめぐって、日本国内では、自衛隊がダイヤモンド・プリンセス号の乗客輸送用のバスを投入したり、医師・看護師の資格を持つ予備自衛官を招集するなどしています。感染拡大が最も深刻な中国では、中国軍が大規模な対応しているんですよね?」

能勢伸之解説委員「はい。こちらは武漢に1,400人以上の中国軍医療関係者を送り込むのに貢献したY-20型輸送機の映像です。Y-20型機は、2016年に就役したばかりの中国軍の大型輸送機で、60トン以上の重量を運搬できる。例えば重たい戦車ですとか、兵士であれば300人も乗せて運ぶことができます。それを次々に離陸させ管制、この新型大型機を部隊として、昼夜を分かたず使いこなしているわけです」

竹内友佳キャスター「つまり、中国軍の空輸能力の高さが結果的に示されたということですか?」

能勢伸之解説委員「そういうことかもしれないですね。さらに新型コロナウイルスがまん延している中、6日、中国版イージスとも言われる052D型駆逐艦の演習の映像を公開しました。海の上で給油訓練していることから、外洋進出を意識している訓練とも見えます」

竹内友佳キャスター「中国国内が大変な時に、外洋進出を意識した軍事演習ですか?」

能勢伸之解説委員「しかも9日には、中国空軍のH-6K爆撃機4機が、沖縄本島と宮古島の間を縦断しました。爆撃機には、射程200kmで核搭載可能とも言われるYJ-63巡航ミサイル、またはその訓練弾とみられるものがぶらさがっていて、今回の飛行経路から見ると、この辺りまで射程圏内だったということでしょうか…」

竹内友佳キャスター「日本は、チャーター機で中国にマスクなどの支援物資を送ったりしているのに、なんでなんですか?」

能勢伸之解説委員「もしかしたら中国は、新型コロナウイルスの流行で弱ったところを、どこかの国につけ込まれるとでも思ったかどうか…。この状況下で、アメリカ軍もじっとはしていませんでした。中国のH-6K爆撃機を意識してか、3日後の12日にB-52H爆撃機2機を台湾の東側に飛ばしたと報じられました。台湾は、尖閣のすぐ先ですね。さらに15日には、イージス巡洋艦チャンセラーズビルが台湾海峡を通過するなど、中国をけん制するような動きを見せています」

竹内友佳キャスター「こんな時まで、けん制し合わなきゃいけないんですね」

能勢伸之解説委員「アメリカ海軍は、西太平洋で15日ごろ、空母セオドア・ルーズベルトの艦隊とF-35Bステルス戦闘機を搭載した強襲揚陸艦、アメリカの艦隊を組み合わせた作戦行動の訓練を行ったそうです。そんな中、アメリカの外交専門誌は、新型コロナウイルスの流行で、中国の造船所の休みが長くなり、3隻目の空母建造が遅れるとの分析もしています」

竹内友佳キャスター「中国にとっては今、本当に頭の痛い状況なのかもしれませんね」

(2020/02/23)

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